
昨年の秋口から調子がおかしくなり巨大食道症と判明し吐かせないよう四苦八苦して気づいてみれば半年になります。
巨大食道症という疾患と日々向き合い手探りの状態で時には良かれと思いしたことが失敗に終わりダブちゃんも大変な思いをしたり。。
色々と試しているうちにどうにか吐かせない様にする事は出来てきていました。
でも、夜中に眠っているうちに食道に物が溜まり朝に吐く日が続いていました。
朝は、ダブちゃんにとって魔の時間帯でした。
それを、どうにか打破出来ないかと色々と試しては無駄に終わり。。。
夜中さえ、どうにか出来れば。。そこでシェパードの飼い主さんで縫い物が得意な方がいらっしゃって弛んでいる食道の辺りに巻くバンドのような物を作っていただいていました。
それで、弛んでいる場所を巻けば少しは夜中に物が溜まらないのではないかと。。。
早速、作って送って下さいました。バンドのような物とそれを巻きつけるベルトが入っていました。私の付け方が間違っていて今一きちっと付かなくて、その時ふとこのベルトを直接ダブの首に巻きつけたらどうかなと思いつきいつも、水の音が気になる辺りに当たるように巻きつけて寝ました。
次の日の朝、恐る恐る見に行くと尻尾を振るダブがいて何も吐いていませんでした。とても、嬉しかったです。
そして、外へ連れ出した時にあれ?と不思議に思いました。いつもは朝に喉の辺りから水のような音がするのにその日は何もしなかったのです。
そして、もしかしてお水を上げても大丈夫ではないかと思い(今まではサラッとした物はすぐに吐いてしまいお水はゼリーにしてあげていました。)恐る恐る少しだけ上げてみました。
すると、以前はお水を飲む時にペコペコという音がしていて凄く食道に溜まっているのだなぁという感じでしたがその日は、今までとは違うゴクゴクというしっかりとした音が聞こえてきました。背骨に沿ってお水が流れていくような(笑)確かな音でした。
息をしていてもペコペコという音がしていたのに全く聞こえなくなったのです。
そして、今までは一時間おきにお水(ゼリー)とフードを少しずつ上げその後5分ほど座らせてあごを上に上げ補定していたのですが何だかダブちゃん休む暇がないなぁと思っていました。でも、巨大食道症はそれが基本のやり方だとどこにも書いてあり獣医さんにも言われました。
それが!!ベルトを巻いただけで今ではお水を好きなだけ一度に飲んでも、食事を一度の普通の量を食べても平気になったのです。その上、もう5分間補定しなくても誤嚥しなくなったのです。
結論を言うと、、ダブちゃんはエナメルのピンクの(笑)ベルトを首に巻いている以外他の子と何ら変わりはなくなったのです!
何だか、狐につままれたような感じです。あれだけ、最新の機材を使い色々な検査をして沢山の種類のお薬を服用しながら誤嚥して肺炎をおこしてしまう症状をどうにか抑えていたのにベルト一本で解決したなんて。
治ったわけではないのでこれから、このベルトの下の皮膚が蒸れないように一日のどの時点で外しても良いのか様子を見て考えなければいけませんが、今ではダブちゃんは誤嚥による鼻水も止まり咳も全くしなくなりとっても元気に過ごしています。
何度、色々と工夫してみても上手く行かずがっかりする事が多かったのですが諦めないで良かったと今思います。
エジソンもきっとこうして電球を発明したのだなと。(笑)
一向に先が見えなくて、しょんぼりしながらダブの爪を切っていたら私の顔にダブが顔を寄せてきて見上げると心配そうにこちらを見ていて、でも鼻が出ていて(笑) その時何だか吹っ切れて“ダブちゃん、鼻出てるよ!”と言ったらダブは尻尾を振りとても楽しそうで、一番大変なのはダブなのだからと思いなおした時もありました。
ゴクゴクと美味しそうにお水を飲むダブを見ていると涙が出てきました。
朝には、震災のニュースで泣き買い物の途中で災害派遣の自衛隊の車とすれ違い“がんばれよー”と心の中で言い涙ぐみ、何だか悲しい涙や嬉し泣きで良くわかりませんが一日泣いていたような気がします(笑)
出口の無いトンネルは無いのだなぁと改めて思いました。
これからは、誤嚥することも無くなり食欲も増し以前の体重に戻っていけると思います。
災害で、大変ですが必ず日本は立ち直れるとダブちゃんを見ていると思いました!
未来は必ず明るいのです(笑)